天然水晶、水晶の神秘に少し触れてみよう!!
水晶は振動する。ご存知ですか?
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ご存知なくても腕時計や置き時計の「クオーツ」という言葉は聞いた事があるとおもいます。
水晶は鉱物としては、石英(クオーツ)に属しています。そして石英の中で透明な良結晶をとくに水晶と呼びます 。結晶の代表として英語ではロック クリスタルとよばれます。
この水晶に外部から圧力をかけると結晶の両端に電気的な分極ができ圧電気現象と呼ばれる振動が現れます。
水晶は鉱物の中でもっとも純粋に近い化学組成を持ち、物理的性質が一定しているのでこの震動特性が「クオーツ」と呼ばれる時計や送受信機に発振器として使われるのです。
こうしてみると「クリスタルパワー」とか「パワーストーン」などと呼ばれるのもあながち根拠のないわけではありませんネ!尚加圧したり加熱する事により電気的特性を現すのは水晶だけでなく他の石にもみられます。トルマリンもその一つでこのトルマリンの日本語名が「電気石」と呼ばれるのもおもしろいですネ!
水晶の普通のもの(狭義の水晶)は無色透明(白水晶と呼ばれます)
ですがもう少し広義の見方をしますと、次のような水晶もあります。黒水晶(モリオン)、紫水晶(アメシスト)、黄水晶(シトリン)、紅水晶(ローズクオーツ)、緑水晶(グリーンクオーツ)、煙水晶(スモーキークオーツ)、針入り水晶(ルチルクオーツ)、草入り水晶、庭園水晶(ガーデンクリスタル) 、等など。
ずいぶんたくさんありますネ!この水晶が結晶した時の化学成分、温度や圧力、あるいはその後のながい年月の間に、その水晶が結晶していく過程でその周りにあった他の鉱物と混じり合ったり侵食を受けたりしてこのような色々な水晶があるわけです。
この交じり合った、或いは入りこんだ他の鉱物や気体、液体の事を総称してインクルージョン(内包物)と呼びます。
ではそのインクルージョン(内包物)について少し勉強してみましょう。
インクルージョン(内包物)
ダイアモンドの質(Quality)を表すのにVSI1,VSI2という表示が使われます。
このVSIは Very Small Inclusion(非常に少ないインクルージョン・内包物)の略で Inclusion−インクルージョンとは日本語で内包物、含有物という意味です。
ここで、このインクルージョン(内包物)について説明してみましょう。
天然の水晶を手にとってよく見ると中にいろいろなものが入り混じっています。
水晶が結晶する際に、その周りにある他の鉱物、或いは気体、液体が入り込んで混じった物で白色、モスグリーン、虹(レインボー)、木の葉状、針状のものなどがあり、
これらの入り込んだ、混じった物をインクルージョン(内包物、含有物)と呼びます。
結晶が生成される過程において必然的に内包されたものです。
インクルージョン(内包物)には1)気体、2)液体、3)固体の3種類があり、一つだけだったり、2種類、3種類混じったものもあります。
2種類、3種類混じったものを特にそれぞれ2相インクルージョン、3相インクルージョンと呼びます。
このインクルージョン(内包物)はなにも水晶だけでなく他の宝石、鉱石にもみられます。そしてインクルージョン(内包物)はある宝石、鉱石にはプラスのそして他の宝石、鉱石にはマイナスの要素・効果をあたえます。
皆さんよくご存知のキャッツアイやスター・ルビー、スター・サファイアなどはすべて非常に細かい針状のインクルージョン(内包物)が光を反射させることによるシャトヤンシー効果、あるいはキャッツアイ効果と呼ばれるものによります。
もしインクルージョン(内包物)がなかったらキャッツアイもスター・ルビー、スター・サファイアもありません。
またエメラルドではそのインクルージョン(内包物)を見る事によってどこで産出したかわかるくらい重要なものです。
しかし、逆にダイアモンドにはこのインクルージョン(内包物)は禁物で、その価値を大きく左右します。
100%透明・クリアーな水晶
話を水晶に戻しますと、私たち日本人がもっている水晶のイメージは占い師さんが使われる水晶丸玉のように、他の鉱物も何も混じっていない、一点の曇りもないガラスのように透明・クリアーなもの、というのが一般的だと思いますが、天然水晶では100%インクルージョン(内包物)があります。
産出する天然水晶の石全体が100%透明・クリアーなものはありません。
占い師さんが使われる透明・クリアーな水晶丸玉は非常に大きな結晶、当然この結晶には雲状の気泡やクラックと言われる割れ目、或いは他の鉱物が混じっています。
その非常に大きな結晶のほんの一部、何もインクルージョン(内包物)の無い一部分を切り取ってその部分を丸玉に研磨するわけです。
ですからそのような透明・クリアーな水晶丸玉は非常に高価なわけです。
ではここでインクルージョン(内包物)の代表的なもので実例を見て見ましょう。
レインボー水晶
クラック(割れ目)のある水晶に衝撃が加えられて割れますと、その断面は貝殻の内側のような断面になります。
この断面に太陽光を当てますと、その貝殻の内側と同じ様な微妙なカーブを持った部分が太陽光を分光して美しい虹色に輝きます。
このような水晶を”レインボー水晶”と呼びます。
クラック(割れ目)のある水晶とは、マイナスなイメージをもたれるかも知れませんが、これがとても幻想的な美しい面を作り出してくれるのですね。
草入り水晶。苔入り水晶・緑幽水晶とも呼ばれます。
緑色をした緑泥石(クローライト)と呼ばれる鉱物がインクルージョン(内包物)として水晶の結晶の中に取り込まれますと、その水晶は緑色に見えます。
この緑色の与える印象から、日本では”草入り水晶とか苔入り水晶”と呼ばれます。
中国では緑幽水晶と呼ばれ”事業運がつく”との言い伝えがあり大変人気のある水晶です。
ガラスのように透き通った水晶から見ると緑泥石(クローライト)という異物が入っているわけですから、言い方を変えれば”不純物”が入っている、と言えなくもありません。
しかしこの異物である緑泥石(クローライト)が水晶の別の魅力を作り出してくれています。
針入り水晶
ルチル(金紅石)やグラファイト(炭素)のような針状、棒状の鉱物がインクルージョン(内包物)として水晶の結晶の中に取り込まれますと、
そのインクルージョン(内包物)の形状から日本では”針入り水晶”と呼ばれます。
英語名は”Rutilated Quartz”です。
その形状は針のように真っ直ぐであったり、ソフトルチルと呼ばれるカールしたものであったりします。また非常に細い繊細なものであったり、力強い太いものであったりします。
水晶の中で最もパワーが強いもののひとつと言われ、洋の東西を問わず人気のある水晶です。
これも草入り水晶と同じく、水晶の中に異物が取り込まれたものです。そしてその異物が水晶をより美しく、魅力的にしてくれます。
ファントム水晶
水晶が結晶する際、その成長が止まった時にその結晶の稜線(この稜線で出来る面を推面と呼びます)の部分に気泡が入り、また成長して再びその成長がストップした時に気泡が入り、 それの繰り返しで結晶の成長が止まる度に気泡が入ってあたかも結晶の中に幾つもの山が入っているように見える水晶を、”幻の”という意味のファントムという言葉を使って”ファントム水晶”と呼ばれます。
水晶の中にどんどん成長して行く様子が見えるところから、難しい局面に当たっても前向きに行く勇気を与えてくれる水晶と言われ人気があります。
これも透明・クリアーな水晶から見ると、気泡と言う異物が入っている、つまり不純物が入っていると言う事になりますが、この不純物がまた自然の不思議さを与えてくれるわけですね。
インクルージョン(内包物)が何も無い、ガラスのような透明・クリアーな水晶は間違いなく美しいものです。
またご説明しましたように、インクルージョン(内包物)がある水晶もとても美しく、透明・クリアーな水晶が持っていない魅力があります。
ただ一つだけ理解しなければいけない事があります。
それはインクルージョン(内包物)が完全に水晶の内部に取り込まれている状態(密封された状態)では問題は無いのですが、それが水晶の研磨する表面にまで達していますと、 その研磨面にインクルージョン(内包物)が現れて滑らかにならなかったり、凹みや穴状の部分が出来たり、時には他の鉱物が露出していたりする場合があります。
よくこのような状態を指して、「キズがある」とか「不純物が入っている」など、マイナスなイメージを与えるかもしれませんが、このインクルージョン(内包物)はそれが天然鉱石である明らかな証拠であり自然の物ゆえの事で、「キズ」とか「不純物」というのは適当ではありません。
日本語に「あばたもえくぼ」という表現がありますね、インクルージョン(内包物)は水晶の美しさを尚一層、豊かにしてくれます。
当ホームページの水晶カタログをご覧いただければインクルージョン(内包物)という言葉がたくさん出てきます。
そしてこのコーナーをご覧戴いた貴方にはその美しさ、魅力を絶対信じていただけると思います。
まとめ、
西洋人はインクルージョン、内包物入りの水晶を好むといわれます。
しかし日本では正直なところ、水晶に限って言えば、インクルージョン、内包物はどちらかというとまだマイナスのイメージでとらえられているのですよね。キズですとか不純物ですとか、、、
でもこのページをご覧になって、自然が作り出したインクルージョン(内包物)について、その美しさ、不思議さを感じ取っていただいて
インクルージョン(内包物)のファン(愛好者)になっていただけましたら幸いです。
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